自由診療-検査
ANTI-AGING MEDICINE

からだの細胞は、神経細胞などの一部の細胞を除き、分裂を繰り返すことにより新しい細胞に生まれ変わっていきますが、細胞が分裂できる回数には限りがあります。核の中の染色体末端にはテロメアという遺伝子（DNA）があり、テロメアは細胞が分裂するたびに短くなっていきます。テロメアがある一定以下の長さになると、細胞はそれ以上分裂できなくなり、細胞は寿命を迎えるのです。

テロメアの長さは加齢とともに短くなります。その短縮速度は生活環境によって変わり、酸化ストレスが加わると速度が速まります。テロメアの長さは基本的には元の長さには戻せませんが、テロメアの先端のGテールの部分は環境や生活習慣によって長さが変化します。テロメアの長さが短い人は心疾患や感染症による死亡率が高いことが報告されています。

テロメアテストでは、血液検査により、白血球中のテロメアの長さとGテールの長さを測定します。テロメア強度（＝テロメアの長さ）は遺伝子の老化度、すなわちこれまでの生活習慣の反映であり、病気にかかりやすさの指標になります。テロメア疲労度（＝Gテールの長さ）は生活習慣により変化し、現在の生活習慣の指標になります。

マイクロRNAは、さまざまな遺伝子の機能を制御しており、遺伝子の隠れた司令塔として注目されています。ヒトの体には約2600種類のマイクロRNAが存在し、疾患によって血液中に分泌されるマイクロRNAの種類が異なることが分かりました。すなわち、がんの種類によって特徴的なマイクロRNA があり、健常者とはマイクロRNAの種類が違うのです。

ミアテストでは、血液中のマイクロRNAを調べて、将来がんになるリスク（がん患者のマイクロRNAにどれくらい近いか）の評価を行います。ミアテストでは、がんが画像で発見される前に、すでにがん細胞が存在している可能性や、将来がんになる可能性を評価することができます。

当院では、ミルテル株式会社 (https://www.mirtel.co.jp) と契約し、検査を行っています。
説明図は、ミルテル株式会社のパンフレットより、許可を得て掲載しています。