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加齢やストレスに伴う男性ホルモン（テストステロン）の低下に起因するさまざまな症状を加齢男性性腺機能低下症（LOH症候群）と呼びますが、40歳代～50歳代の中高年に起こることが多いので、男性更年期障害とLOH症候群は一般に同意語として用いられています。

LOH症候群の治療には、保険診療注射薬のテストステロンエナント酸エステル（エナルモンデポー®など）が用いられてきましたが、出荷制限のため、国内で新規の患者様には投与できない状況が続いています。出荷制限が解除される見込みは全く立っていません。

保険診療注射薬以外にも、外用薬の1%テストステロン軟膏（グローミン軟膏®）を薬局で買うことができますが、グローミンは濃度が1%と低く、十分な効果を得ることがられません。

そこで、メンズヘルス医学会は、一般社団法人１UP学会を立ち上げて5%テストステロンジェル（１UPフォーミュラ）を製造し、テストステロン治療認定医を定め、認定医のみが学会指定の薬局で5%テストステロンジェルを処方できるようにしました。

男性更年期障害（LOH症候群）に用いられるテストステロン製剤

当院では、新規のLOH症候群の患者様には、5%テストステロンジェル（１UPフォーミュラ）をお勧めし、多くの患者様にご使用いただいていますが、テストステロン注射薬と同様の効果が得られています。