女性更年期
女性ホルモン補充療法
女性ホルモン補充療法の主体はエストロゲンの補充ですが、エストロゲンを単独で補充すると子宮内膜癌のリスクが増えるため、プロゲステロンを併用する必要があります。
2008年に発表されたフランスでの閉経女性を対象とした大規模試験によると、ホルモン補充療法を行わなかった人の乳がん発生率を1とすると、平均8.1年の観察期間で、エストロゲン単独投与では1.29倍、エストロゲンと合成ジドロゲステロンの併用では1.16倍、エストロゲンとそれ以外の合成プロゲステロンの併用では1.69倍に、乳がん発生率が上昇していました。これに対し、エストロゲンと天然型プロゲステロンの併用では1.00倍で、ホルモン補充療法を行わなかった人と乳がんの発生率は変わりませんでした。
したがって、ホルモン補充療法を行う際は、天然型のプロゲステロンを用いることが推奨されますが、国内に保険診療で使用できる天然型プロゲステロンは存在しません。
エストロゲンは、体内では、エストロン(E1)、エストラジオ―ル(E2)、エストリオール(E3)として存在しています。近年、貼付薬またはゲル製剤の天然型エストラジオールが保険適応になっていますが、バイエストロゲン(E2+E3)として用いた方がより生理的です。また、保険で天然型エストラジオールを処方し、自由診療で天然型プロゲステロンを処方することは、混合診療になるため、認められていません。
当院では、天然型バイエストロゲンと天然型プロゲステロンの併用によるナチュラルホルモン補充療法をお勧めしています。錠剤またはクリームのどちらを選ぶこともできます。
オンライン診療では、治療前に、一般的な血液検査結果、エストラジオール・プロゲステロン・LH・FSHの検査結果、乳がん・子宮がん検診が必要になります。
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診療内容
項目 説明 保険診療 内科、胃腸科、循環器科
呼吸器科、禁煙外来
男性更年期外来、女性更年期外来自由診療 サプリメント栄養療法
ナチュラルホルモン補充療法
キレーション療法
高濃度ビタミンC点滴療法健診、ドック 健康診断、人間ドック
アンチエイジングドック -
診療時間
外来診療時間 月 火 水 木 金 土 9:00~12:30 ○ ○ ○
13:00まで○ ○ ○
13:00まで14:00~19:00 ○ ○ ○ ○ ※受付時間は診療時間の30分前までとなります。
※健診受付は午前10:00~11:30です。予約状況を事前にお問い合わせください。
※発熱外来の時間は、新型コロナウィルスの流行状況により変更になる可能性があります。
休診日:日曜日、祝祭日、年末年始、お盆休み
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アクセス
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福岡県那珂川市中原2-127博多南駅前医療ビル2F