自己脂肪由来幹細胞を用いた慢性疼痛治療
慢性疼痛
痛みとは、組織を損傷するような刺激(侵害刺激)に対する反応で、病気を知らせる警告サインです。痛みがあると、からだの中で痛みや痛みの原因を抑える反応が生じます。また、痛みにより不快な気持ちが生じるから、私たちは痛みを避けて痛みを和らげるような行動をとるのです。
痛みは生きていくために必要なからだの反応ですが、痛みが長引くと苦痛が生じ(慢性疼痛)、生活の質が低下し、健康寿命に影響を与えます。2010年の統計では、成人の4人に1人が慢性疼痛を患っていると報告されています。慢性疼痛の原因の大部分が腰、膝、肩、神経痛などの整形外科的な痛みですが、脳血管障害・パーキンソン病・頭痛などの神経疾患や、癌・膠原病・糖尿病・肝硬変・心疾患・消化器疾患などの内科的疾患に伴う慢性疼痛も多く見受けられます。
慢性疼痛にはさまざまな原因が組み合わさっており、十分にメカニズムが解明されていないため、薬や注射では改善できないケースが多く認められ、患者さんの心理的背景、生活習慣まで考慮した治療が必要になります。
これまでさまざまな治療法を試みたにもかかわらず、慢性疼痛が改善しない方への一つ
の選択肢が幹細胞治療です。幹細胞は、傷ついた組織に集まり、組織を修復する因子を放出します。幹細胞治療は対症療法ではなく、からだの自然治癒力を利用して組織を再生する最先端の慢性疼痛治療です。
治療対象
幹細胞を用いた治療を行うには、国の認可が必要です。中島こうやクリニックは、「脂肪由来幹細胞を用いた慢性疼痛の治療」に対して、再生医療第二種の施設認定を得ています(計画番号 PB7220009)。
治療を受けられるのは、神経障害性疼痛および侵害受容体性疼痛と考えられる下記の慢性疼痛患者で、標準治療で疼痛緩和効果が認められない方、または副作用等により標準治療を希望しない方が対象です。
適応疾患、適応基準、除外基準を下記に示します。
適応疾患
① 一次性慢性疼痛
② 術後および外傷後慢性疼痛
③ 慢性神経障害性疼痛
④ 慢性頭痛および口腔顔面痛
⑤ 慢性内蔵痛
⑥ 慢性骨格系疼痛
適応基準
① 20歳から80歳まで
② 基礎新患により治療を受けても問題ないと判断できる方
③ 同意書が理解できる方
除外基準
① 癌の既往があり、6年以上経過していない方
② 脂肪採取時の麻酔薬にアレルギーがある方
③ 以下の感染症が認められる方:HIV、HTLV-I、HBV、HCV、梅毒
④ 全身状態を勘案し、治療を受けることが適当でないと主治医が判断した方
治療の流れ
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電話またはメールでお問合せください。
担当者がご説明いたします。 -
問診、診察、必要な検査を行い、
幹細胞治療の適応があるかどうかを判断します。 -
おなかの脂肪を5gほど採取します。
(皮膚の麻酔を行い、皮膚を1~2cmほど切開します。)
同時に血液を80mL採取します。
30分ほど安静経過観察の後、歩いて帰宅することができます。 -
採取した脂肪細胞を培養施設(ASメディカルサポート)に送り、厳重な管理のもと、4~6週間、培養します。
約1億個の脂肪幹細胞が生成されます。
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約1億個に培養された幹細胞は、点滴日に合わせて、冷蔵便でクリニックに届きます。
室温に静置した後、約30分~45分かけて点滴します。
再生医療
- 幹細胞を用いた再生医療
- 自己脂肪由来幹細胞
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診療内容
項目 説明 保険診療 内科、胃腸科、循環器科
呼吸器科、禁煙外来
男性更年期外来、女性更年期外来自由診療 サプリメント栄養療法
ナチュラルホルモン補充療法
キレーション療法
高濃度ビタミンC点滴療法健診、ドック 健康診断、人間ドック
アンチエイジングドック -
診療時間
外来診療時間 月 火 水 木 金 土 9:00~12:30 ○ ○ ○
13:00まで○ ○ ○
13:00まで14:00~19:00 ○ ○ ○ ○ ※受付時間は診療時間の30分前までとなります。
※健診受付は午前10:00~11:30です。予約状況を事前にお問い合わせください。
※発熱外来の時間は、新型コロナウィルスの流行状況により変更になる可能性があります。
休診日:日曜日、祝祭日、年末年始、お盆休み
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アクセス
新幹線博多南駅徒歩1分
〒811-1213
福岡県那珂川市中原2-127博多南駅前医療ビル2F